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【介護の資格】スウェーデン発祥のケア技法!「タクティールケア」とは?【徹底解説】

りょーま
りょーま
こんにちは!現役介護士りょーま@Ryoma_Sugi)です。

今回は介護職向けのケア技法「タクティールケア」について徹底的に解説します!

肌のぬくもりやふれあいは、人に安心感や安らぎを与える効果が検証されています。

そんな効果を介護技術に取り入れた「タクティールケア」というケア技法があるのをご存知でしょうか?

今回は「触れる」ことにより誰でも行える介護職向けのケア技法について紹介していきたいと思います。

 

この記事は、

タクティールケアって何?どんな技術なの?

介護職としてもっとスキルアップしたいけど、何を学んだら良いの?

といった悩みを解決する記事になっています。

分かりやすく解説していますので、気になっている方はぜひ最後までお読みください。

 

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タクティールケアとは?

タクティールとは「触れる」という意味で、ラテン語の「タクティリス(Taktilis)=触れる」に由来します。

その言葉のとおり、肌の触れ合いを用いたコミュニケーションケアです。

「ユマニチュード」というケア技法に、ハンドケア(マッサージ)を取り入れたようなイメージですね。

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発祥は?

北欧の国・スウェーデン発祥のケア技法で、始まりは未熟児をケアする看護師が毎日優しく触れることを意識してケアを行ったことです。

その結果「乳児の体温などが安定する効果」が発見され、この実証をもとに「触れる」ことによるケア技法を確立され、介護分野にも適用させたものがこのタクティールケアです。

日本では2005年10月に発足した「株式会社日本スウェーデン福祉研究所」という法人がスウェーデンの認知症ケア専門機関である「財団法人シルヴィアホーム」と業務提携をし、教育プログラムの一環としてこのケア技法が紹介されました。

それ以来、全国各地に広まって、このケア技法を採用し導入している施設は100以上になっています。

 

タクティールケアのやり方

では、実際にどのように行うのでしょうか?

手のケアを例に、簡単に解説します。

 

  1. バスタオルで両手を温めておきます。
  2. 片側の手の平を上に向けて、手のひらにオイル(植物由来)をたらし、手全体に伸ばします。
  3. 手の甲をやさしくマッサージします。
  4. 5本の指を順番にやさしくマッサージします。
  5. 手の平をやさしくマッサージします。

 

ポイントは、介護者の手を使って相手の体を優しく触れることで、マッサージとは異なり、やわらかく包み込むように触れること。

また、ケアの時間は片側で約10分間。背中、手、足などをその間は手の持つぬくもりや柔らかさを意識しやすいように話しかけることは控えます。

一つの動作から次の動作に移る際もゆっくりと行い、急ぎ過ぎないようにしましょう。

 

ケアを行う時間帯は、朝目覚めたとき朝食・昼食の前寝る前入浴のあと夜中に目が覚めたとき、などが効果的とされています。

 

より詳しい技法についてはこちらの本に詳しく載っていますので、興味ある方はぜひお読みください。

 

 

期待できる効果は?

科学的な効果

タクティールケアでは、触れることで安心感を与え、「オキシトシン」というホルモンの分泌を促すことが目的です。

オキシトシンとは別名「幸せホルモン」などと呼ばれることもあり、「不安やストレスを和らげる」効果が期待できることが検証されました。

これが血液中に増えると不安やストレス、あるいは痛みなどを和らげ感じにくくする効果が期待できます。

 

介護現場でのケアにも有効?

介護現場では特に認知症の方に対して有効です。

タクティールケアを行えば、認知症の周辺症状(BPSD)と呼ばれる、暴言や暴力、徘徊、幻視、拒絶などの症状を緩和する作用があると言われています。

またこの技法を続けていくことで、怒りっぽかった方の表情が和らぐなどより一層の効果も期待することもできます。

また、がん患者などを対象にした緩和ケアにも有効と言われています。

 

一方、ケアをする側にもタクティールケアは効果を発揮します

具体的には、触れる側にもオキシトシンホルモンは分泌されるためケアをしている方もストレスの軽減が図れます。

またタクティールケアを通してゆったりした気持ちになることで、気持ちの整理ができるなどケアを行う側にも有用な効果があります。

さらに医療や介護の現場だけでなく、家族の間でも行えるため自宅で行えるケアとして取り入れるのもおすすめです。

 

 

タクティールケアの資格

より本格的にタクティールケアを学びたい場合にはキャリアパスが用意されています。

(株式会社日本スウェーデン研究所HPより引用)

 

まずはタクティールケアⅠコースを受講し基礎知識を付けます。

受講料は2日間で63,000円程度です。

次に、現場での実習を経てタクティールケアⅠコース認定資格を取得します。

現場実習は、5名の方に対して20回ずつ施術し、その記録を法人へ郵送し、その後筆記・実習の認定試験を受ける流れとなっています。

また、タクティールケアを有料で他者に行うために、ケアセラピスト、インストラクターというように資格のキャリアアップすることも可能です。

 

どんな人たちが受けているの?

主催者によると、約半数は介護職(介護福祉士、ヘルパーなど)です。

次いで多いのが、3割は看護師

残りの2割は医師、作業療法士、理学療法士などの医療職、アロマセラピスト、ネイリストなどマッサージ関連職のようです。

 

 

タクティールケアの本

タクティールケアの関連本を紹介します。

この本は発祥から具体的な施術方法まで詳しく書いてあり、入門としておすすめです。

 

こちらの本も分かりやすくておすすめです。

 

 

まとめ

タクティールケアは触れることによりストレスや不安を和らげ、認知症状の緩和などにも活用できるケア方法です。

「手で優しく包み込み触れあうこと」は特別なことではなく、普段の介護でも取り入れられると思います。

ケアを通じて相互に気持ちが和らぐ「タクティールケア」を一度体験してみることをおすすめします。

今後、認知症高齢者の人口は増えることが予想されており、介護現場で活用したいという方は資格取得を検討してみても良いと思います。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました!