介護の本

【ブックレビュー】介護再編 -介護職激減の危機をどう乗り越えるか- 武内和久他著

こんにちは。

  

リョーマ@Ryoma_Sugiです。

 

りょーま
りょーま
今日は介護業界に関するおすすめの本を紹介します!

 

 

 

本の概要

 

  • 新書: 239ページ
  • 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン (2018/8/31)

ブックレビュー5冊目は「介護再編 介護職激減の危機をどう乗り越えるか」です。

 

感想

介護人材という観点で介護業界の課題と未来について書かれた本です。

著者は政府で介護人材確保に奔走してきた元厚生労働省官僚介護職から介護事業経営者へと上り詰めた気鋭経営者という2人で、違った角度からの切り口もあり、とても面白かったです。

現実だけでなく、今後の方向性も書かれており、介護職として読んでいてとても前向きな気持ちになりました。現役介護職の方はとても参考になると思います。

 

介護再編 介護職激減の危機をどう乗り越えるか/武内和久/藤田英明【1000円以上送料無料】
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本の内容を要約してお伝えしていきます。

介護業界の現状

 

なぜここまで介護人材不足が問題になっているのでしょうか?

今のペースでいけば、2025年に38万人の人材が不足すると推計されています。

それが意味することは、介護を受けたくても受けられない「介護難民」が生まれ、家族介護せざるを得ず「介護離職」が増え、働き手の減少からひいては「国力の衰退」に繋がるのです。

つまり、介護人材不足は日本を命運を左右する大問題ということが言えます。

 

 

介護職激減の危機をどう乗り越えるか?

では、そういった厳しい現状を踏まえて、今後どうやって乗り越えていけばよいのでしょうか?

 

介護を科学的に体系化する

著者は「学問として介護が体系化されて介護士の地位を確立すること」が必要であると説いています。

大学教授にありがちな「理想的な福祉論」ではなく、医療でいう「臨床」にあたる概念がないため介護現場の対応の面で研究が進んでおらず、未だに学問として成立していないのです

例として看護師が挙がっており、ナイチンゲールが19世紀半ばに看護の基礎を作り上げてきたことを介護分野でも行い、気持ちの面ではなく機能面で追及する必要性があります。

そのためには介護の科学的なデータ(医療で言う「臨床」による知見)を積み上げることです。これは国が「CHASE」でやろうとしている事と同じですね。

(日経デジタルヘルスの記事)

 

団結して政治的な働きかけ

著者は、日本介護福祉士会は介護福祉士の定義づけや方向性が全く示せていないとバッサリと切っています。

事実、東京での同会への加入率は4%だそうで、日本医師会や日本看護協会のように、自ら職業的な権利を守る職能団体として機能していないと言えます。

数は政治の世界では大きな力になるので、180万人の介護職が団結すれば、制度や政策に影響を及ぼしていくことができると思います。

これは堀江貴文さんの著書「疑う力」でも同様の事が書かれていました。

 

事業所はチャレン精神を持つべき

その一方で、著者は国任せ、制度任せだけではダメだと説いています

報酬が低いからダメだ!環境が悪い!という他責ではなく、自責として考えて自らの経営の創意工夫や努力によって道を切り開く姿勢がないと業界として発展していかないのです。

例えば、ホームページさえない事業者は人材を集められなくて当然ですし、会社としてキャリアパスを作ったり、できることはたくさんあります。

また、自費サービスと介護保険を組み合わせた混合介護の一部解禁は、業界変革の大きなチャンスとなっています。

「ワンちゃんと通えるデイサービスセンター」

犬のお風呂やトリミングサービスで収入が得られる仕組み。1回5000円から1万円の収入増となる。

 

 

さいごに

さいごに、心に響いた著者のメッセージを紹介します。

・若者は乗っ取るくらいの気迫で介護に就職せよ

・介護はクリエイティブな仕事である

・政治で戦える団体を作る

・日本のKAIGOは世界に進出できる

 

総じて言うと、介護はとても可能性がある仕事という事を著者は言っていると感じました。

この事を胸に刻んで日々努力していきたいと思いました。

 

 

最後までお読み頂き有難うございました!